【ネタバレあり】849本目 アビゲイル │ 誘拐した少女がヴァンパイアだった…だけで終わらない
映画レビュー/概要
849本目 アビゲイル
2024年
監督:マット・ベティネッリ=オルピン
主演:メリッサ・バレラ
◯少女を誘拐したと思ったら実は吸血鬼だった……という設定を活かした脱出劇が楽しめる。
◯吸血鬼のお決まりも踏襲しつつ、後半で怒涛の二転三転。まったく読めない展開に驚き&アクションも楽しめるとは。
◯この二転三転を楽しめるかどうかで鑑賞者の方の評価が大きく変わりそう。個人的には良くも悪くも……と言った所。
ニンニクが効かないヴァンパイアばっかりになってきましたね
ヴァンパイアものって魔法を使ったりするファンタジー系か、リアル血みどろホラー系とかで分けられると思いますが、今回はめちゃめちゃめちゃ血みどろ系。
血の量がえぐすぎて、グロ系が厳しい人にとっては鑑賞するのが厳しいレベルでしたね……。
まぁ、血であればまだ、という感じで鳴海はまだなんとかなりましたが。
さて、本作の特徴といえばやはり「誘拐したけど、誘拐した少女がヴァンパイアでヤバい!」というところだと思います。
王道で行けば、誘拐された少女の脱出劇の物語になるところを、逆に誘拐側が逃げなければならないという展開で王道からハズレた流れがこれまた面白さを引き立てるわけです。
少女が化け物だった、ということで下手なホラーよりも十分怖い展開がいくつも。
ジャンプスケア要素も適度に入っているので、油断していると意外と音でびっくりしちゃいますねこれは。
良かった点としては、この少女がヴァンパイアであるという設定だと怖がるのにちょっと無理がないか?と思ったけど、しっかり怖がれる演出をしてくれるところ。
先ほど記載したジャンプスケアもそうですが、
・銃が効かない。
・素早いし腕力も有り、尚且つ飛べる(申し訳程度に追加された化け物要素かもしれませんけど)。
・回復力抜群。
ということで、あまりにも強すぎて大の大人が複数で襲っても簡単に返り討ちにあってしまう。
コイツはヤバい、としっかり思わせてくれるので、安心して怖がることができました(?)。
また、これは好かれ悪かれな要素として、ただ逃げて良かったね、で終わらない想定外の展開が組み込まれていたところ。
館に呼び込んだランバートも実は吸血鬼で、アビゲイルと親を殺そうと画策していたという流れから今までの流れが一変。
フランクまでもが吸血鬼になってしまい、終いにはアビゲイルを倒してしまう程に。
そこからはまさかのアクション要素とアビゲイルと共闘せざるを得ない展開になっていくところは個人的に胸熱でした。
ただし、マイナス要素として換算しているのは”指切りしただけで数世紀生きている化け物が約束を守ってくれるのか??”という疑問点です。
それまでがハチャメチャすぎるので、今更そんなところ気にしないでいいじゃんと思う一方、ちょーーーーっと引っかかっちゃうんですよね。
父親から守ろうとするシーンがありましたので、ジョーイの誠実さが伝わったと言えばそれでいいかもしれません。
ジョーイは自分の子どもと向き合うために必要だった、というのもわからんでもないです。
いやでも、すっと入ってこないんですよね個人的に……。
多分、その手前でドンパチやっていたのもあって、和解に近い形よりもなんとか逃げ切った的な展開の方がシンプルに好みだったかもしれません。
アビゲイルに憎まれ口や皮肉を言われながらも(そこの役割はフランクか)、一人だけ生き残ってなんとか脱出できたシナリオでも納得はできた気がします。
ご覧になった皆様はいかがでしょうか。
鳴海がただ捻くれているだけ説は大いにあるので、他の方の感想もこれから色々読んでいこうと思います。
#鳴海の一人でキネマ
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