映画レビュー/概要

521本目 RENT
2005年
監督:クリス・コロンバス
主演:ロザリオ・ドーソン

評価:★★★

◎何度でも記載しますが、『Seasons of Love』が冒頭から流れますが、歌詞含め全てが神。今でも大好きな曲です。
◯ミュージカルをあまり鑑賞しない鳴海ですら感動してしまう程(伝わるかなw)。


心に染み入る曲と物語


『RENT』は、"生きる"ことをこれ以上ないくらいストレートに歌い上げるミュージカル映画でした。

冒頭の『Seasons of Love』の歌詞からして人生をどのような尺度で図り幸せと思うか、というエモいメッセージからスタートし、様々な登場人物が様々な葛藤を経て人生の素晴らしさを感じる。
「一年を数えるなら、愛で数えよう」というメッセージが、理屈じゃなく胸にじ~~~んと響く。
どれだけ辛くても、どれだけ別れがあっても、"愛"で人生を測るって、めっちゃ素敵なワードですよね。

本作は舞台版から多くのキャストが続投しているとのことで、舞台ファンとしても恐らく嬉しい布陣(という予想)。

舞台は1989年、ニューヨーク・イーストヴィレッジ。
アーティストたちが家賃(=RENT)も払えないような中で、それでも愛を、友情を、夢を叫びながら生き抜こうとする姿が、音楽と共に一気に心に流れ込んでくる。
エイズ、貧困、差別。現実は重くて残酷なんだけど、どのキャラクターも"今を生きる"強さと優しさを持っていて、それがひたすら眩しい。

派手な映画的演出を期待すると物足りない人もいるかもしれないですが、これは普段ミュージカル作品を鑑賞していない鳴海の感想なので、もしかすると決してそんなことは無いかもしれません。

でも「人の命の輝きをまっすぐに描く」という点では、これ以上ないくらいピュアな作品だと感じました。





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