映画レビュー/概要

851本目 ツイスター
1996年
監督:ヤン・デ・ボン
主演:ヘレン・ハント

評価:★★★★

◎竜巻を追う研究者たちを観ているだけでなんでこんなにも楽しめるのか。竜巻を追う緊迫感がそのまま楽しさになっているエンタメ作品。
◯90年代のCGとしては圧巻の映像美。今観てもツイスターが恐ろしく感じるレベル。


竜巻災害映画の金字塔


鳴海が本作を始めて鑑賞したのは小学生の頃でしたが、牛が軽々しく飛んだり家が意図も容易く吹き飛んでいく描写に恐怖を感じました。

日本じゃ竜巻やハリケーンという言葉は『世界まる見え テレビ特捜部』で聞くくらいの言葉だったので、後の災害映画を含めても本作は非常に印象的な作品になりました。

一応続編である『ツイスターズ』を鑑賞するにあたり、久しぶりに観ましたがやはり面白い!

物語は非常にシンプルで、竜巻を追う研究者たちと竜巻の恐怖を2時間に渡って追い続けていくわけですが、全然飽きることなくシーンが進んでいきます。
竜巻に装置を巻き込ませるために奮闘する、というのを何度もトライしていく中で行われる試行錯誤と、竜巻がいかに恐ろしいかをずっと眺め続けるしかない鑑賞者は、最後に装置が飛んだ時に登場キャラクターと同様に嬉しさが込み上げてくる感情移入っぷり。

主人公のジョーは幼少の経験から竜巻に対してトラウマがあるものの、竜巻を追うことに執念を燃やしている。そして元旦那であるビルは、彼女とチームから離れたが離婚のための書類にサインを貰うためにジョーを追っていく。
しかし、ジョーと共に行動を共にするうちに、自分の方が熱くなってしまうという竜巻狂いっぷり。

でも、こういう風に熱量持てるキャラクターは鳴海としてはかなり好きなんですよね。
結局一度は諦めたりして離れても、そのことになると夢中になる。
現実でも同様ですが、そういった人を観ていると清々しい気持ちよさを感じます。
ビルに対しても同様で、どんどんのめり込んでいく姿を観ているのがこちらとしては非常に楽しいんですよね。
同行しているチームも同様です。あんなに危険な状況になっても、竜巻を喜んで追っていくヤバさがこれまた良い。
それぞれの名前を覚えきることはできないまでも、なんとなーくこういう人居たよなっていう印象はしっかり残してくれています。

そして技術をパクってうまいことやろうとしたけど竜巻に巻き込まれて死んでしまう元同僚。完全な噛ませ犬と竜巻の恐怖を視聴者にお届けする役割でしたが、それはそれである意味役割を全うしている立ち回り。
登場人物全てがしっかり意味を持っているので、映像美もストーリーも全てに渡って楽しめるエンタメ作品。

最後に一つ。
メグおばさんのステーキ、マジで美味そうなので深夜に観ると飯テロに遭いますのでこれだけ注意。





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